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安全と省エネ

最近の安全装備事情

最近では、クルマの安全装備に対する充実ぶりには、各メーカーも力を入れている。今でこそ、ABSやエアバッグは標準装備されるのが当たり前になったが、以前は、ごく一部のクルマにしか採用されていないシステムでもあった。現在、安全装備は数多くあり、ABS、エアバッグの他にトラクションコントロール、スタビリティーコントロール、衝撃吸収ボディ、高強度キャビンなど、年々充実してきている。またクルマの乗員を守るだけではなく、万一の歩行者との衝撃時には歩行者のダメージを軽減するボンネットやボディ形状を考えたクルマもある。もっとも進んだ技術としてはレーダーを採用したものもあり、車間距離をクルマが判断して加速、減速を行うことや、自動で斜線を維持することもできる。これらの装備で事故を完全に回避するのはまだ難しいが、死亡事故、重症率は3割近く減ってきている。

ABS/Antilock Brake System

正式名称は「アンチロックブレーキシステム」。ブレーキを急に強く踏み込むと、タイヤを止めようとする力が路面との摩擦力を上回り、タイヤが回転せずに滑り出す。これを「タイヤがロックする」というが、こうなるとハンドルで方向変換するのが難しくなる。ABSはロックする寸前の状態でブレーキを効かせながらタイヤを徐々に回転させ、ハンドル操作でクルマの方向を変え危険回避が出来る機能だ。ABSは必ずしも制動距離を短くするものではなく、あくまで減速しながら方向変換をする機能のため、状況によっては制動距離が伸びる場合もある。

エアバッグ/Air Bag

乗員を守る装置でもっとも有効なのがエアバッグ。衝突時に前方からの一定以上の衝撃をセンサ-が感知した場合、エアバッグが膨らみ乗員の頭や胸を守ってくれる。「膨らむ」という言い方をするが、実際には衝撃感知から0.2秒で膨張、収縮を完了するため、一気に爆発して大きくなるようなイメージだろう。ちなみにエアバッグの膨張速度は100km/hを超える。そのほかにサイドエアバッグとカーテンシールドエアバッグがあり、側面からの衝撃を受けた時に作動する。

SRSとは?

エアバッグ部分に「SRSエアバッグ」と書かれているが、このSRSとは「Supplemental Restraint System」の略で、シートベルトの補助拘束装置の意味だ。すなわち、シートベルトを着用してこそエアバッグは十分な効果を発揮するということだ。

シートベルト/Seat Belt

現在のシートベルトは衝撃を感知すると、装着した時の長さのままでロックする機能を持っている。この機能が「ELR(Emergency Locking Retractor)」と呼ばれ、緊急巻取り固定装置だ。

スタビリティーコントロール/Stability Control System

クルマの挙動が乱れないようにアシストしてくれるもので、このシステムは障害物回避のために急にハンドルを切ったり、滑りやすい路面でのコーナリング時に作動し、ブレーキおおびエンジン制御を自動的に行い、車両の横滑りを抑止してくれる。中にはステアリングのアシストもしてくれるものもある。

トラクションコントロール/Traction Control System

濡れた路面や雪道など、タイヤの駆動がうまく地面に伝わらない時に威力を発揮するのがトラクションコントロール。車速センサーや車輪速度センサーにより各タイヤのスリップ量を検出し、その空転する量に応じてエンジンの出力をコントロールして最適な駆動力を維持する。このことで、車両の安定姿勢を維持できる。

衝突安全ボディ

クルマのボディを衝撃吸収材としながら、外部から強い衝撃を受けた時でも室内空間がつぶれることなく確保できるのが衝撃吸収ボディだ。クルマの正面すべてが均一に衝突するフルフラップはもちろん、一部分だけのオフセット衝突など、さまざまな衝突パターンを考えて作られている。ボディの前後は、クラッシャブル(衝撃吸収構造)となっており壊れて歪むことで衝撃を吸収、そしてボディ全体に分散させる。また室内空間を確保する部分では変形しにくい強度な設計がされている。

チャイルドシート/Child Seat

2000年4月から、6歳未満の乳幼児をクルマに乗せる時はチャイルドシートの着用が義務付けられている。チャイルドシートはただ装着されていればいいものではなく、子供の年齢や体格に合ったスタイルや取り付け場所などのルールがある。エアバッグ搭載のクルマの場合は、後部座席に取り付ける。助手席ではエアバッグが作動したときに思わぬ大怪我につながりかねないからだ。シートに固定する時は、チャイルドシートが動かないことを確認してから、固定用器具を正しく取り付けることが、チャイルドシートを使うための重要なポイントだ。

フロントガラス/Front Glass

現在のクルマは割りやすい合わせガラスが使用されている。合わせガラスは2枚のガラスの間に合成樹脂の膜を挟み込むことによって、破片が飛び散らないという性質を持っている。以前は強化ガラスを使用していた時期もあった。現在の合わせガラスの強度は、強化ガラスの3分の1しかなく、割れやすくなっている。これは、割れやすくすることで衝撃のダメージを軽くしてくれる効果をねらったものだ。

走行支援システム

最近では、自動運転システムに近い機能を持つクルマも登場してきている。たとえば「HiDS(ホンダインテリジェント・ドライバーサポートシステム)」
だ。簡単にいうと車線維持支援システム。フロントウィンドーに設置した小型カメラで捉えた画像をもとに車線を確認し、ステアリング操作をしてくれる。また、レーダーなどで進路上にある障害物や前車両などとの衝突を予知しブレーキ、シートベルト、サスペンションを制御する機能を持つクルマもある。各メーカーとも、こうしたハイテク技術をこぞって導入している。人が操作に関与しない完全自動運転システムのクルマが完成するのはそれほど遠い未来ではないかもしれない。

電気自動車

電池に蓄えた電気をエネルギーにとして走るクルマが電気自動車。現在走っているクルマからエンジン、燃料タンク、排気パーツを取り外し、代わりに電池や制御装置、電動機(モーター)を搭載しているので、外観ではエンジンで動くクルマと区別はつきにくいかもしれない。電気自動車のメリットは排気ガスが一切出ないことだ。これらのクルマは「第二世代電気自動車」と呼ばれ、現在のガソリン車と変わらない性能を持っている。しかし電池のみの航続距離は短いため、まだ実用がむずかしい。

燃料電池自動車

燃料電池は、水素と酸素を科学反応させることで電気を発生させること。このエネルギーでクルマを動かし、排出するのは水だけ。なので排気ガスの心配は一切ないのだ。しかし、現在では燃料となる水素を供給してくれる場所が限られているので、その問題点を解決できたら、一般の普及も近い将来可能となる。

省エネと環境対策

ハイブリッドエンジンを搭載したクルマが多く登場しているが、これは省エネによるユーザーの負担が軽くなることに加え、環境問題にメーカーが本腰を入れてきた証拠でもある。ハイブリッドエンジンのほかに、直噴エンジン、リーンバーンエンジンなどはすべて省エネと環境対策を実現したエンジンといえる。そのほか、グリーンラベル(クルマに張ってある☆マークの付いたステッカーのこと)の張ってあるクルマは、優遇税制を受けられる。☆のマークが多いほど、省エネ車だといえる。

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